すてっぷ・じゃんぷ日記

今日の活動

キックベースボール

キックベースはボールを遠くに飛ばせる人こそがスターです。キックベースにおける正しい蹴り方=飛距離の出る蹴り方です。もちろん、狙った位置(人のいないところ)に正確にボールを飛ばすの技術も必要ですが、まずは、初めてキックベースを経験する子どもには飛距離が重要です。遠くに飛ばせたほうが、やっていて楽しいからです。

ボールを遠くに飛ばす蹴り方は、インステップキックです。足の甲(足の一番硬い部分)で蹴るので、蹴る時のインパクトが強くなり、飛距離を稼げます。まず大事なことは、ボールの「真ん中」に足の「甲」を当てるというイメージが大事です。スイング打はなんでも、ボールの打点から最後まで目を離さないことが大事です。インステップキックも、自分の足とボールの中心を最後までしっかり見据えたまま、蹴ることが大事です。とりあえず、助走は走る事と蹴ることの調整が難しいので、助走はあとからつけます。ボールも制止したままからはじめます。ボールの真ん中を足の甲で蹴る(というより「叩く」といった感覚がコツです)目は足から離さない。この一連の流れを掴むことから始めます。甲で叩く感覚で蹴れるようになったら助走です。

助走するときは、真っ直ぐではなく、斜め45度くらいからボールに入るほうが蹴りやすいです。真っ直ぐ転がってきたボールに対して、真っ直ぐ向かって蹴り抜くのは蹴りにくさを感じるため、多くの人は斜めから入ったほうが、やりやすいです。蹴る瞬間は、足首を固定したまま(力を入れたまま)にする。足首がふらふらしていると、ボールに伝わるインパクトが弱くなるので、遠くに飛びません。足の甲にボールが当たった後は、そこで動きを止めずに、勢いそのままに、しっかりと足を振り抜きます。インステップキックは、狙った位置に正確にボールを飛ばすのは難易度が高い蹴り方ですが、とりあえず遠くまで飛ばしてキック力に自信を持つことが大事です。

発達障害中高生の放デイ事業展開は難しい

本法人ででは、夏から、通常の学校に在籍する高学年や中高生の放デイを立ち上げるべく職員を募集していましたが、現在まで人材が見つからず、当面次年度は新しい事業所は立ち上げられないと判断しました。

そのため、通常学校の小学生の利用は小学校在学中として、新入生の入所ニーズに応える方向で考えています。つまり小学校卒業と同時(3/31まで)にすてっぷも利用契約終了とします。

小学校を卒業したからといって、発達障害のある中高生の放課後のニーズがなくなるわけではありません。むしろ、同じニーズを持つ仲間の居場所として、自己理解や社会性の育ちの場として、今日ますます必要になっていると言えます。私たちとしては、今後も鋭意努力して人材さがしを続けていくつもりです。お知り合いにこうした志をお持ちの方がおられましたらぜひご紹介ください。

 

ドングリ

車内を掃除していたらシートの間からどんぐりがたくさん出てきました。子どものポケットから落ちたものでしょう。子どもの収集欲は凄いですから、大人が思っている以上に真剣に集めます。全部同じに見えるどんぐりも、ツヤツヤしたもの、不格好なもの、スラッとしたものと面白い形のものが見つかり、楽しいです。

『どんぐりの木』なんて言い方しますが、実はどんぐりは『ブナ科』の木の実の総称です。
▼ドングリ(団栗、英: acorn)とは、ブナ科の、特にカシ・ナラ・カシワなどコナラ属樹木の果実の総称である。ドングリからその樹種を判別することは可能だが難しく、木自体を見る方がはるかにやさしい。ただし、属の見分けは比較的やさしい。▲
どんぐりのシーズンは9月末から11月上旬です。日本では20種類近くのどんぐりがあり、ブナ属、コナラ属、マテバシイ属、シイ属。どんぐりは、ブナ科の樹木の果実の総称でクリ属に属するクリもどんぐりの仲間と言えば仲間ですが、クリは除いてどんぐりと考えるようです。

どんぐりを拾ったら、『どんぐりコマ』を作ります。ドングリと言っても大きさ形は様々でそれぞれがちょっと変わったドングリを見つけてきて比べ合ったりするのがこの遊びの醍醐味です。拾ってきたどんぐりにきりで穴を開けます。どんぐりは結構固くて、穴を開けるのに力が必要でなかなか大変です。器用な子どもなら大丈夫かもしれませんが、持ち方や力の入れ方が下手だと怪我をしてしまうかもしれないので最初は必ず大人が穴をあけてください。穴が開いたら、穴につまようじを差し込んで完成です。たった2ステップで、どんぐりコマの完成です。但し、ドングリのバランスが悪いとコマがうまく回りませんので、数を沢山作る必要があるかもしれません。日本の四季をどんぐり遊びや野山の自然で感じてほしいものです。

 

挑発行動の見極め

前回K君の不適切な行動を紹介しましたが、高学年の行動は低学年には憧れとなり、不適切な行動の真似は集団のモラルの低下を招くというお話をしました。案の定、前回K君の行動を見ていたM君が「僕は公園なんか行きたくない」と挑発行動に出てきました。どうしようとスタッフから相談がありました。挑発行動の対応は、理を尽くして説明してもあまり効果がないです。理由なき憧れの不適切行動はスルーするのが原則です。そしてブロークンレコード「今日のみんなの予定は公園です」の繰り返しです。公園に行ったら、M君は声を上げて楽しそうにみんなと遊んでいたそうです。人の心情を理解していない場合の行動と、人の心情を試す挑発行動の見極めは支援者にはとても大事です。

 

モラル支援

高学年のK君がみんなを待たせているのに、待たせたことを謝罪もしないで下級生に横柄にあたることがあったという報告がありました。スタッフにしてみれば、在宅がちのK君がみんなと遊ぶことができる機会の出鼻をくじきたくなかったという思いがあります。しかし、反省会ではそれは支援だろうかと議論になりました。

まず、不適切な言動をスタッフはあれこれの理由があってもスルーしてはいけないことです。なぜ皆を待たせて謝罪がないのか正面から聞くことです。高学年の存在は、低学年にとってあこがれの存在です。しかしそれは下級生に横柄にしたり謝らなくていい存在ではありません。スタッフがその言動をスルーすれば集団モラルは劣化してしまいます。スタッフは、どんなに急いでいても、相手の気持ちがわかりにくい子どもたちだからこそ、なぜ謝罪が必要か丁寧に説明することが支援です。その場でできないなら後で話そうと保留して、その言動を許してはいないことを全体に示す必要があるという話をしました。