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好奇心
S君が「勝竜寺の近くに光秀の時代に構築された『空堀』があって感動した」と教えてくれました。興味のない人にしてみればただの窪地ですが、歴史的好奇心があれば壮大な戦国ロマンが想像できるのです。
案内してあげると言うS君は私をとんでもない方向に連れて行きます。しかし、S君の激しい方向音痴などほとんど気にならないほど、この迸るような好奇心に私はいたく感動します。
やっとの思いでたどり着いた残暑の昼下がりの「神足城の空堀」はひっそりとしていました。目を輝かせてよどみなく空堀の説明をするS君の歴史物語を、私は暑さで軽いめまいを感じながらも心地よく聞いていました。
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神足城の空堀見つかる 京都、改修して勝竜寺城に
2014/7/31【日本経済新聞:共同】
戦国大名の細川忠興と妻、玉(ガラシャ)が新婚時代を過ごした京都府長岡京市の勝竜寺城跡で、築城前にあった城の空堀の一部が見つかり、長岡京市埋蔵文化財センターが31日までに、発表した。
空堀は、地域を支配した土豪「神足氏」が拠点とした神足城のものとみられ、センターは「詳しく分かっていなかった神足城の場所を裏付ける貴重な発見」としている。
センターによると、空堀の一部は断面が逆台形で幅約3.8メートル、深さ約1.5メートル。神足城は一辺約50メートルの方形で、周囲に空堀と土塁があったことも判明した。勝竜寺城は、忠興の父・藤孝(幽斎)が1571年に織田信長の命令を受け大改修しており、藤孝はその際、神足城の空堀と土塁を活用して城の防御を強固にしたと考えられる。
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