すてっぷ・じゃんぷ日記

今日の活動

小数

小学3年生の子ども達は算数で「小数」を学習しています。

教科書では最初,水のかさの図を使い,2年生で習った「L」と「dL」を使って学習を始めます。既習事項をおさらいし,「dL」の部分を小数として扱います。分数を既に習っているので,1/10L→0.1Lと教え,小数の世界に入っていきます。

じゃんぷでも同じように1/10Lが0.1Lと教え,ほとんどの子どもが小数を理解することが出来ました。ただ定規の問題(cm)になったり,計算問題等,違うパターンになるとわからなくなることがあります。

そういう時のために,事前に定規のパターンの問題でも同じように「1cmを10個に分けて,1/10は…」と教えます。また,位取りについては「すらぷり」というサイトにあるプリントが子ども達にとってわかりやすかったようです。丁寧に位取りの練習をしてから計算問題に入るとすんなり問題を解くことが出来ました。

かがみの孤城

先日「かがみの孤城」を見に行きました。

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「ドラえもん」に出てくる「どこでもドア」や「鏡の国のアリス」の鏡。向こう側の異世界に日常の救いや解決の手がかりを求めたくなるのは,今の世の中,子どもだけではない。映画「かがみの孤城」(公開中)は不登校の女子中学生,こころ(声・當真あみ)が、ある日、自室の鏡の中に誘われる。

「本屋大賞」を受賞した辻村深月の同名小説を〝泣ける〟「クレヨンしんちゃん」劇場版で知られる原恵一監督がアニメ化した。

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この映画では7人の中学生が出てくるのですが,ほとんどが不登校という設定です。それぞれに理由はあるのですが…それについてはネタバレになるので伏せます。この映画ではパンフレットに載っていましたが「たいていのことはなんとかなる。」というメッセージを伝えたいそうです。

じゃんぷに通う子ども達の中には自分の成績や学校のことについて悩んでいます。それについて真剣に向き合い,学習に臨んでいるのですが頑張りすぎて疲れてしまう子どもも少なくありません。

教えているこちら側から見ると頑張っている姿を評価します。子どもも頑張っていると評価をされるので頑張ることを続けます。それももちろん大事なのですが,こちらが思う以上にそれは子どもにとってしんどいことなのかもしれません。

そんな時,「なんとかなるよ。」と肩の力を抜いてリラックスすることも良いことなんだ,伝えたいですね。

「やさしいルール、どうする?」

 すてっぷの小学生たちが今はまっているボードゲームが「ごきぶりポーカー」です。ごきぶりというだけで、嫌なイメージのインパクトが強いかもしれません。ですがゲームとしてはシンプルで、相手が出したカードが宣言通りか、それとも嘘かを見抜くというゲームです。

 カードには8種類の生物が書かれています。どの種類も苦手な人がいるだろうという生き物ですが、どこか愛嬌のあるイラストになっています。そのカードを伏せながら対戦相手の1人に出し、それが何の生物かを宣言します。このとき、本当のことを言ってもいいですし、嘘のことを言っても構いません。出された人はその宣言が本当か嘘かを考えて返答します。本当でも嘘でも見抜けたら、カードを出した人にカードを返して、その人の手元に置きます。見抜けなかったら、そのままカードを出された人の手元に置きます。これを繰り返し続け、誰かの手元に同じ種類のカードが4枚たまるか、全8種類のカードがたまったら、その人の負けになります。

 このゲームの面白いところは、多くの人の手元にカードがたまってくる後半です。例えばごきぶりが3枚たまってきた人は、誰かにカードを出す時にごきぶりカードを選ぶと、本当でも嘘でも見抜かれたら自分の手元にごきぶりが4枚たまって負けてしまいます。それが相手にもわかっているので、本当か嘘かを見抜くときの判断材料になり、より推理がはかどります。またこのゲームは3人以上でも遊べ、すてっぷの小学生たちはむしろ5、6人で遊ぶときによくこのゲームを選んで、大人数でよりいっそう盛り上がっています。

 新年になって新しく用意したボードゲームの中で、特に子どもたちがはまってよくリクエストするようになったのが、この「ごきぶりポーカー」でした。大人数で遊べる中でも、基本的には1対1で相手が本当のことを言っているのか嘘を言っているのかを見抜くという内容がシンプルで分かりやすかったのかもしれません。また相手の言っていることを見抜く、または見抜かれないようにポーカーフェイスになるということは、すてっぷの小学生たちは苦手な傾向にありますが、だからこそおもしろいと感じて楽しめるのかもしれません。とは言っても、やはり苦手は苦手。中には6連続で見抜かれ続け、手元のカードがどんどんたまっていくという子もいました。そんなときは「やさしいルール」の提案。2連続でたまった人がいたら、次は他の人からというルールにしてみました。先日は始める前に、「やさしいルール、どうする?」と、採用するかどうか友だち同士で相談する姿も。一つのゲームから、新しくSSTの機会が生まれています。

アプリを使って漢字を覚えよう

じゃんぷで学習している子どもの中に,「常用漢字筆順辞典」というアプリを使って漢字の学習をしている子どもがいます。このアプリは漢字を様々な方法で検索でき,その漢字の読み方や書き順などを学ぶことが出来ます。

以前「言葉の手がかりを使って漢字を覚えよう! 投稿日時 : 2022/11/14」で紹介した子どもも今,このアプリを使って学習を進めています。個別学習の中で一年間にならった漢字のまとめ小テストをし,書けなかった,もしくは間違えた問題をこのアプリで音声検索をして正しい漢字を覚えています。

初めの方,漢字のへんとつくりが逆になっていたり,似た漢字を書いたりと「おしい!」という間違いをしていましたが,正しい漢字の書き順を順番に丁寧に取り組んでいます。じゃんぷに来て取り組む漢字の小テストも正答率が8割を超えることがほとんどとなり,成果が見えてきました。

上に挙げた子どもは継次処理が得意な子どもなので,「順番に」おちうやり方がぴったり合いました。反対に同時処理が得意な子どもには音声検索で漢字を検索させ,正しい漢字を見た上で漢字の特徴を一緒に探します。その上で漢字の作りを言葉で覚えます。イメージは「オジンオズボーン」という芸人のネタに近いような形です。

このように子どもの得意に合わせた教え方が出来るアプリが最近はよく出てきています。まさに「かがくのちからってすげー!」