みんなちがってみんないい
神戸市放課後等デイサービスで虐待
障害ある女子中学生の顔を殴った疑い放課後デイサービスの施設長ら2人逮捕
2020年9月7日 20時49分【毎日新聞】
障害のある子が授業終了後などに通う放課後等デイサービス施設内で、通所していた女子中学生(14)を殴ったり蹴ったりしたとして、兵庫県警神戸北署は7日、施設長の戸嶋清容疑者(45)=神戸市須磨区横尾6=と、児童指導員の長谷川聡容疑者(51)=同市兵庫区本町1=を暴行容疑で逮捕した。日常的な虐待がなかったかなどについても調べる。
逮捕容疑はいずれも施設「HOALOHA(ホアロハ)」(同市北区)内で女子中学生に対し、戸嶋容疑者が6月25日午前9時20分ごろ顔を両手で数回殴り、長谷川容疑者は5月14日午後4時10分ごろ足を蹴ったなどとしている。戸嶋容疑者は「はっきりと覚えていない」、長谷川容疑者は「暴力は振るっていない」と容疑を否認しているという。
市は7日、児童福祉法に基づき、関連施設を立ち入り調査した。神戸北署によると女子生徒には身体障害と重度の知的障害があり、被害を訴えるなどのコミュニケーションを取ることが困難という。9月4日に市福祉局から「施設の職員が暴力を振るっている」と相談があり、事件が発覚。同署が裏付け捜査を進めていた。
施設は戸嶋容疑者が代表理事を務める一般社団法人が運営。市によると、2014年に放課後や長期休暇中に障害のある子どもたちを預かるサービスを開始し、小学生から高校生まで十数人が利用していたという。現場近くの自営業の男性(70)は「知り合いが『施設の中から大声や荒っぽい声が聞こえた』と言っていた。厳しくしているのだろうと思っていた」と話した。【韓光勲、反橋希美】