アイラブユー
D君がいらいらしていて、決められた時間内にPCが終了できませんでした。最初に17時までに終了すると約束したので、スタッフは次回はペナルティーとしてPCは使ってはいけない旨をD君に言い渡しました。
確かに約束を破ったのは事実ですが、そのペナルティーは示していませんでしたし、次回にペナルティーと言うのもD君にしてみれば踏んだり蹴ったりでした。このような時に私たちはどういう支援を行えばいいでしょう。
奇策はありません。基本を貫くことです。不適切な行動は、まず振り返らせます。そして理由があるなら聞いてみます。理由を言い訳と言わずにまずは聞きます。そして、約束を反故にするのはどう思うか聞いてみます。適切な反応がないなら、約束を破られた人は悲しいという感情を伝えます。そして、次回はどうすればうまくいくか考え合います。本人から出てこなければ、いくつか提案して次回にもう一度話し合って決めようと提案します。きっとうまくいくよ応援しているよと伝えて終わりにします。
おおきな声を出したり、感情をぶちまけないで、受容的にうなずき、静かに静かにお話をします。子どもと別れ際の「きっとうまくいくよ。応援しているよ」は重要です。この業界のプロフェッショナルの合言葉です。欧米人の家族への「アイラブユー」みたいなものです。複雑な意味はないけど、使わないとひと騒動起こるワードです。