すてっぷ・じゃんぷ日記

「みんながいいなら、いいよ」

 じゃんぷは放課後等デイとして独立してから、2回目の夏を迎えます。4月からの新しい職員体制にも慣れ、安定して支援を積み上げているところです。

 じゃんぷ利用者の小学校高学年、中・高生の多くは、自分で公共交通機関を使えることを目標の1つにしています。また友だちと相談し、自分の意見を伝えたり、友だちの意見に耳を傾けたり…。友だちといっしょに外出計画を立てることも併せて行っています。

 ある小学生高学年グループは、プールに行く計画を立てています。普段は活動時間が違うため、10分ほどの相談を3回に分けて行っており、先日は帰りの電車を調べることにしました。「(外出当日は)おやつを食べてから4時に帰宅準備をします。何時までにじゃんぷに帰ってくることにしますか?」と職員が尋ねると、「3時45分」「3時30分」と意見が出ます。職員が「Aくんは?」と尋ねると、Aくんは「2時」と答えました。友だちは「えー、なんで?!」と反応。Aくんは「じゃあ2時30分とか」と答えますが、理由は言いません。職員が「プール好きじゃない?」と聞くと、頷くAくん。Bくんが「せっかく外出するから長く遊びたいけど…、みんながいいならいいよ」と意見を言い、他の友だちも「Aくんの気持ちを大事にしよう!」と答えました。

 最終的には、職員がプールで遊べる時間を2時間は保証していたことから、3時15分にじゃんぷに到着できるよう、また次回電車を調べることになりました。帰りの車の中で「ほんとは嫌だったけど…。でもな、行きたくないところに行くことの気持ちも分かんねん」と職員に伝えたBくん。他人の気持ちを尊重できたこと。自分の気持ちに折り合いをつけたこと。相手に伝わるよう、言い方を工夫できたこと。話し合いでみんなで決められたこともそうですが、一人ひとりができたことも褒めていきたいと思います。

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