掲示板

みんなちがってみんないい

将棋道

将棋は、藤井聡太四段のように身近な家族から教わることが最初の第1歩です。しかし、最初から8種類20枚の駒(コマ)を使って将棋をすることは難しいものです。そこで段階を踏んで将棋に興味をもってもらい、強くなるための本格的な指導は将棋教室等強い人に教えてもらいます。
将棋には、大人でも難しいと感じる「漢字」がたくさん書かれています。そのため「苦手意識」を持ってしまう子供も多数います。実は将棋には様々な遊び方があります。「遊び」を通じて、将棋の駒への抵抗感を下げていきます。

◎まわり将棋
将棋盤と駒をつかった2人対戦の「すごろく」ゲームです。お互いに「歩」1枚を将棋盤の「隅」(対角線状)に置きます。4枚の「金」をさいころのように振って、出た目を合計した数だけマスを移動します。
裏 ⇒ 0マス
表 ⇒ 1マス進む
横向き ⇒ 5マス進む
上向き ⇒ 10マス進む
下向き ⇒ 20マス進む
マスは将棋盤の端を時計回りに移動します。コマが将棋盤を1週するか。「隅」に止まると大きなコマに変ります。
歩 ⇒ 香 ⇒ 桂 ⇒ 銀 ⇒ 角 ⇒ 飛車 ⇒ 王将
早く王将になった人が勝ちです。自然に「駒」の格(強さ)を学ぶことができます。

◎将棋崩し
2~4名で対戦するゲームです。将棋の四角い箱に、全ての駒を入れた状態で将棋盤にひっくり返して「山」を作ります。指1本だけを使って、音を立てないようにコマを将棋盤の外に出します。出したコマは自分のものになります。もし、「カタッ」と音が鳴ってしまったらその瞬間に、次の人に交代します。山がすべてなくなり、最後に持っているコマの数が一番多い人が勝ちです。

◎はさみ将棋
2名で対戦するゲームです。それぞれ9枚の「歩」を将棋盤の端に並べます。「歩」は左右上下のいずれかに動かすことができます。交互に1つずつ「歩」を動かし、相手の「歩」を自分の2つの「歩」で挟み込むと相手の「歩」を取ることができます。1つだけはなく、隣同士で並んでいる「歩」の両端を挟めば、2個以上とることが可能です。相手の「歩」を全てとったほうが勝ちです。

◎スタディ将棋で駒の動かし方を覚える
本将棋をはじめる子供は、「くもん出版」から販売されている「スタディ将棋」を使うことが多くなっています。動かせる方向が描かれているため、わざわざ動かし方を覚えなくても将棋を楽しむことができるからです。実は、話題の藤井四段も子供のころに使用していました。藤井四段への注目度があがるにつれて、「スタディ将棋」も人気となっているため、現在は品薄状態になっています。

将棋はゲームのひとつであるため、将棋を一生懸命頑張ったからと言って学校の成績がよくなるわけではありません。しかし、将棋を楽しむことによる副次的なメリットがいくつもあります。
1.礼儀・マナーをおぼえる
将棋教室に参加すると、同世代はもちろん、年上のお兄さんから年配のおじいちゃんまで幅広い年代の人と対局をすることになります。将棋も日本の古い武道とおなじく「礼」に始まり「礼」に終ることを重んじているため、しっかりとした礼儀作法を身に着けることができます。
2.地道な努力の大切さを学べる
将棋で強くなるためには、無数にある局面において、どのように指した方が有利かと言う「記憶」が極めて重要です。したがって、過去の棋譜を地道に覚えるという作業が必須になります。将棋以外の分野でも良い成績を収めるために努力が必要と言うことが理解できます。
3.達成感を得ることができる
一生懸命努力をして、今まで勝てなかった相手に勝てた時の喜びはとても得難いものです。その喜びを知っているからこそ、日々の地道な努力を続けることができるのです。将棋の世界は細かく「級」にわかれており、自分がどんどん強くなっているという実感が持ちやすく、特にやり始めの時は達成感を得やすい習い事です。

緊急事態宣言 京都大阪兵庫解除

 緊急事態宣言 北海道は継続へ
05月21日 11時56分【NHK】


緊急事態宣言の解除をめぐり、政府が専門家に意見を聴く「諮問委員会」が開かれ、大阪など関西2府1県で解除するとした政府の方針は妥当だとする見解が示されました。東京など首都圏の1都3県と北海道は宣言が継続されることになります。
新型コロナウイルス対策の特別措置法に基づく緊急事態宣言の解除を前に、政府が感染症の専門家などに意見を聴く「諮問委員会」が午前10時ごろから開かれました。
冒頭、西村経済再生担当大臣は「8都道府県のうち京都府、大阪府、兵庫県では直近1週間の新規感染者の報告数が10万人あたり0.5人程度以下となり、医療提供体制や監視体制も十分と認められることなどを総合的に勘案し、宣言を解除することが妥当と判断される」と述べ、関西2府1県で宣言を解除する方針を諮問しました。
このあと西村大臣は記者団に対し、関西2府1県で解除するとした政府の方針は妥当だとする見解が示されたことを明らかにしました。
東京など首都圏の1都3県と北海道は宣言が継続されることになります。
これを受けて政府は午後、衆参両院の議院運営委員会での報告と質疑を経て、21日夜に開く対策本部で正式に決定することにしています。
-------------------------------
あちこちの放デイでは「もう限界」と言う声が聞こえていたので、やれやれというところです。おそらく冬までは第2次宣言はないと思いますが、放デイのマンパワーがかなり疲弊して、ボロボロになっているのは間違いないです。

ソーシャルナラティブ

昨日のソーシャルナラティブという言葉が初めて出てきたので解説します。これは、以前書いたソーシャルストーリーTMのことです。自閉スペクトラム症の人の捉え方に合わせて(=理解の仕方に配慮しながら)、社交上の約束事や暗黙の了解について伝える方法です。非自閉スペクトラム症の人々が、自閉スペクトラム症の人に物事を伝える際のマナーとも言えます。開発者のキャロル・グレイが書いた書き方ルールは著作権があり、「ソーシャルストーリーTM」とされています。それをまねて(C・グレイ)のルールに完全には従わず、オリジナルのものを書く場合は、区別のために「ソーシャルナラティブ」と称すべきなので今回はソーシャルナラティブと書きました。

ソーシャルナラティブという用法を日本でおそらく初めて論文で用いた藤野・米山(2009:415)らには、用語について以下のような注があります

「ソーシャルストーリーTM」という名称は米国において 商標登録され,現在では Gray による公認を受けなければ,この名称を使った講演,研修会,研究発表などを行うことは許可されていない(Gray, 2006)。一方,Myles, Trautman, & Schelvan(2004)はソーシャルストーリーTM に代表される社会的状況の意味を説明し望ましい行動の 見本を記述した物語を使った支援方法の一般呼称として“Social Narrative(ソーシャルナラティブ)”という名称を 創案し使用している。本稿でも Myles らにならい,この ようなタイプの教育技術を「ソーシャルナラティブ」と 総称することにした。また先行研究で“Social Stories” を使用したと記載している論文でもGrayによる公認を受けたことが明記されていないものは“Social Narrative(ソーシャルナラティブ)”を使用したものと解釈し,本稿ではそのように表現した。

 

ソーシャル・ナラティブで感染不安の解消を

毎日、垂れ流される武漢ウィルスの感染情報に恐れをなしているASD児のことについては何度か掲載してきましたが、問題は正確に感染のリスクが子どもたちに知らされていないことです。なので、他者に接触すれば感染すると誤解している子どもが少なくありません。これをソーシャル・ナラティブ風に書くと以下のようになります。

新型コロナウィルスに感染した人はこの4か月間で16367人。10万人に13人です。これは、サイコロを6回振って6回連続で同じ目が出る確率に近いです。つまり、感染する人はものすごく少ないのです。

4か月間で交通事故に遭う確率は10万人に100人で、先の感染確率の8倍で0.1%です。この確率でも、通事故にあうかもしれないから外出しないという人はほとんどいません。それはごく小さな確率だからです。信号を守る、一時停止をする、交差点で左右をよく見て通行するという交通ルールに気を付ければ事故を防止できる確率だと考えられるからです。

新型コロナウィルスの感染率はそれより一桁小さな確率です。これは外出してもほとんど感染しないと考えて良い確率です。マスクをする、外のものを触った手で目や口を触らない、帰ったら手を洗う、この三つを守れば予防できる確率だと考えられます。

コロナウィルスは人に直接接触しても皮膚から感染はしないウィルスです。つまり、皮膚感染を恐れる必要はありません。友達の身体に触れても感染しないのです。どうしても気になる時は、ポケットに除菌シートを入れて黙ってそっと手をふけば気持ちが落ち着くかもしれません。

このウィルスは70歳以上のお年寄りの人に感染したときに重い肺炎になりやすいです。しかし、子どもが感染しても、何も起こらないか、少し熱が出るくらいの人が多いです。新型コロナウィルスの感染が原因で死んだ子どもは、わが国には一人もいません。

テレビでは、感染が少なくなっているのに、感染すると危険だという情報を毎日何回も放送しています。これは、感染数が少なくなったという放送より、感染は危険だという放送の方が視聴率が上がるからです。テレビ放送は視聴率が上がるように作られるので、真実が放送されないこともあります。ただ、子どもには何が正しい情報か調べる方法がないので、私は、親や先生に聞いて確かな情報を教えてもらいます。

私は、外でマスクをすれば直接口を手で触れないし、帰ったら手を洗うのでウィルス感染の予防ができます。そして、もしも、子どもが感染しても軽い症状だけで治ってしまうので、私は心配しなくても大丈夫です。

YouTube「向日が丘学習支援チャンネル」

臨時休業中の学校のホームページを見ると、先生方が色々頑張って発信している学校もあります。小中学校独自ではテキストベースのものが多いですが、支援学校はおもしろい動画のオンパレードでした。

--------------------------
京都府立特別支援学校で学まなんでいる児童生徒のみなさん、学校に通かよえない毎日が続いていますが、元気にしていますか。このページぺーじ『まなびのバイキングばいきんぐ』は、コロナウィルス感染拡大予防のため在宅となっているみなさんを応援するために、全の府立特別支援学校の先生が協力して立ち上げました。このページには、みんなの笑顔を思浮かべながら考えた先生たちのアイデアがたくさん詰まっています。自分のできそうなもの、楽しそうなものを選んで見てください。そしてやってみてください。そして、学校でまた会えたときに、どれが楽しかったか教えてくださいね。それでは、「見みてみよう・やってみよう!!」

http://www.kyoto-be.ne.jp/tokubetsu/cms/?page_id=96

これの向日が丘支援学校版がyoutubeにアップされています。

https://www.youtube.com/channel/UC-R92ycFKYIO1WexpZVym8Q

校舎内やスクールバスに投影するプロジェクションマッピングや簡単なマジックなど楽しいですよ。一度覗いてみてください。

 

川崎病類似の症例

新型コロナ、川崎病類似の症例急増に関与の疑い-イタリア医師ら指摘

ブルームバーグニュース Jason Gale 2020年5月15日 9:15 JST

少数の子供にしか見られないが、発症すれば血管に炎症が起き大事に至ることもある川崎病に似た症例が世界各地で報告されている。症例数は通常の約30倍に急増しており、新型コロナウイルスがこれを引き起こしている可能性があると、イタリアでの調査報告が指摘した。子供へのリスクについて、パンデミック(世界的大流行)の影響に苦しむ他国にも不吉な警告だ。

イタリアの感染拡大の中心地となったベルガモでの詳細な分析が14日、医学誌ランセットに掲載された。それによると、川崎病に似た症状の子供が10人見つかり、さらにニューヨークと英イングランドでおよそ90人の症例が報告された。

川崎病は5歳までの子供がかかることの多い希少疾患で、血管に炎症や腫れを起こす。発熱や発疹、目の充血、唇や口の乾きやひび割れ、手のひらや足の裏の赤み、リンパ節の腫れなどの症状を伴う。

新型コロナ感染症(COVID19)にかかっても子供は成人に比べて重症化するリスクは依然低いが、リスクはゼロではないと、この報告は明示している。新型コロナが猛威を振るう他国でも同様の症例が発生する可能性があり、学校再開を巡るガイドラインを策定するに当たり考慮すべきリスクだろう。

報告執筆者の1人でベルガモの小児科医であるアンナリーザ・ジェルバゾーニ氏は、「われわれの経験では、新型コロナに感染した子供のうち川崎病のような症状が出てくるのはごく少数だ」としつつ、「世界の各国が社会的な距離をとる政策の緩和を計画する中では特に、新型コロナが子供に及ぼす影響を理解していくことが重要だ」と電子メールで指摘した。

一般的な例では、この症状を発症した子供のうち約4分の1が心臓の合併症を起こすが、適切な治療が行われれば命に関わることはまれだという。この症状を引き起こす原因は判明していないが、感染に対する免疫の過剰反応が関係しているとみられる。

原題:Coronavirus Spurs Spike in Serious Blood Disorder in Children(抜粋)

大阪に追随「京都方式」

昨日掲載した武漢ウィルス感染症緊急事態宣言の解除を示した「大阪モデル」にならって、5/12日に「京都方式」を発表しました。以下が京都府LINE公式アカウントの発表です。

【京都府LINE公式アカウント 新着情報 #新型コロナウイルス】
本日開催の専門家会議において、緩和判断基準(案)について議論頂き、概ね了解を得ました。
コロナ感染症は収束した訳ではなく、緩和は段階的かつ慎重に進めていく必要があります。
最終的には、15日に開催する専門家会議を踏まえ対策本部会議において決定します。

<4つの判断基準(案)>
①新規陽性者数 5名未満(7日間平均)
②感染経路不明者数 2名未満(7日間平均)
③PCR検査陽性率 7%未満(7日間平均)
④重症者病床使用率 20%未満
※全ての指標が7日間連続で下回っていることが確認できた段階で緩和に移ります。

大阪の3分の1の人口で換算すれば、大阪府感染経路不明者数10名より厳しめですが、数値で枠組みを決めたところは評価できます。と、思っていると政府も追随して、発表するようです。

政府は14日午後、安倍晋三首相が記者会見し、解除を判断した理由などを説明します。対策本部での正式決定は会見後となる予定です。

解除の根拠は、直近2週間で新規感染者数が減少傾向にあり、「直近1週間の新規感染者数が人口10万人あたり0・5人以下」などとするものの、必達の基準とはせず、医療提供体制に余裕があるかやPCR検査の拡充など各地域の状況を総合的に判断する方向です。

再び感染が急拡大する兆しがみられる場合は、改めて緊急事態を宣言する考えです。ただ、具体的な数値基準は示さず、直近の新規感染者数や、感染経路不明者の割合などをもとに判断する方向で調整中と言います。

どうも官僚色が強ければ強い程、責任を取りたくないのか条件が曖昧ではっきりしない感じがします。数値基準もハードルが高過ぎます。人口1億2千万とすれば、新規感染者数が週600人、一日85人以下ならOKですよということです。京都府260万なら週13人、1日2人未満ですから、京都の5人未満目標の倍以上のきつい目標となります。ただ、学校を3か月止め、飲食店も1か月以上止めれば達成はできるはずです。気になるのは煽り気味の自粛ムードと、その同調圧力を恐れて解除の決断が根拠なく遅れてしまうことです。

 

大阪モデルと視覚化の効能

大阪府では5月5日、『大阪府新型コロナウイルス対策本部会議』で、約1カ月延長が決定した緊急事態宣言の規制を早期に緩和させるための独自基準「大阪モデル」を決めました。吉村洋文知事は、「感染状況を4つの信号に分ける。警戒信号が7日間点灯しなかったら自粛を解除する」と発表しました。

この日の会議では、府独自の基準にも基づく自粛要請もしくは要請解除の基本的な考え方について検討。モニタリング指標として、4つの警戒基準案を資料にして公表しました。
1つめは、新たに発見された感染経路(リンク)不明陽性者の増加比(前週比1未満)
2つめは、新規陽性者における感染経路不明数(10人未満)
3つめは、新規PCR検査での陽性率(7%未満)
4つめは、重症の患者を受け入れる病床使用率(60%未満)
(5月4日時点で、1=0.68、2=7.29人、3=4.5%、4=33%とすべて基準値以下)

この4つを「警戒信号」とし、陽性者の発生を抑えて4つの信号すべてが原則7日間消えれば自粛は段階的に解除します。一方、解除後であっても1から3までの信号が全点灯した場合には、改めて府民へ自粛などの対策を要請するという方針です。現在の緊急事態措置において、5月31日までは自粛を継続しますが、吉村知事は「14日の国の判断も参考にしながら、15日に府としてどう判断するかを発表したい」と、大阪府ではこれら警戒基準案をベースに段階的な解除が可能か判断するといいます。今後、府下の警戒状況については、「より分かりやすく行動変容を促せるよう大阪城や太陽の塔、通天閣にも協力をお願いし、大丈夫は緑、警戒は黄色、注意は赤などライトアップで見える化したい」と語りました。

大阪城のライトアップは金がかかりすぎると松井市長に断られましたが、視覚化と言うアイデアは安心感をもたらします。発達障害の人だけでなく、誰だって視覚化すれば見通しがもてて頑張ろうとするのがよくわかる事例だと思います。今日で達成6日目で後二日で判断です。基準や枠組みを示し視覚化すれば、辛いことなのに楽しみさえ持てるのが視覚化のすぐれたところです。

SNS

発達障害の中でも特にASD(自閉スペクトラム症)の方は、相手の気持ちを汲み取る事や、相手の発言の行間を読むことが苦手です。その為、SNS上でも相手の気持ちがわからず、当事者が気づかない間に相手を傷つけてしまう可能性があります。Twitterで不適切な発言をしてしまい、本名が晒される報復を受けたりします。この場合、被害を受けるのは本人だけでなく、家族や親戚に迷惑をかけてしまうことになる為、「拡散」がされやすいSNSでの発言は要注意です。また、その他に、発達障害を持つ方がSNSを利用する際に気を付けないといけないことは、他のユーザーから誹謗中傷等のリプライ(返信)を受けてしまう事です。

インターネット上には様々な人がいます。中には憂さ晴らしの為にわざわざ攻撃の対象を見つけて、誹謗中傷を浴びせかけるような人たちもいるのです。発達障害の方がターゲットとされた時に、そのような人たちをうまく無視することができればいいのですが、ムキになって相手をしているとどんどんメンタルが疲弊してしまいます。ただし、不適切な発言をしてしまうのは発達障害の方やその特性に限りません。むしろ人口から考えれば少数です。匿名性が不適切発言を助長すると考えられます。ADHD(注意欠陥・多動障害)を抱えている方は衝動的な言動が少なくないので、SNSの利用時に衝動性が出てしまうと、SNS上での対人関係においてマイナスの影響が出てしまいます。

発達障害を抱える方が上手にSNSを使う為には、文章や画像を送る前に、「この投稿を見た人はどのような気持ちになるだろう」「この投稿をすることによってどのような影響が出るだろう」と考えるルーチンを作るために、キーボードの横に【入力したら吟味する】等の標語シールを貼っておきます。また、多くのSNSには「限定公開」という機能があり、自分の友達や知り合いの間のみでSNSを楽しむという事もリスク回避になります。おススメは「ミュート」です。ブロックをすると相手のアカウントと自分のアカウントを完全に隔離することができますが、ブロックをしたこと自体が相手にバレてしまうSNSが多いですが、ミュートであれば、相手にミュートしたことがバレずに相手からのリプライを見えなくしてくれるので、相手に余計な感情を抱かれる危険性がありません。

SNS上では自閉スペクトラム症(ASD)のことを「アスぺ」と呼んで揶揄する人がいます。そして、その「アスぺ」という言葉の使い方は間違った意味で使われていることが多いです。特に、文を誤解して捉えてしまった人に「アスぺ」という言葉がかけられることが多いのですが、読解能力と、ASDのコミュニケーションの特性とは関係がありません。また、ADHD(多動症・注意欠陥)についても、誤った認識のもと、SNS上に投稿がされているケースが散見されます。こうしたSNS上でのスラングが発達障害に対して間違った認識を生む原因の一つにもなっています。

発達障害の当事者やその両親の方がSNSから得ることができる恩恵はたくさんあります。例えば、発達障害に特化したSNSを利用して発達障害による日常的な困りごとについて相談できる相手が見つかるかもしれません。発達障害の当事者やその両親は、周りに発達障害の悩みを相談できる人がおらず、孤独感を抱えてしまいがちです。しかし、SNSならば同じ悩みを相談し、共感しあえる相手が見つかるかもしれません。発達障害の当事者やその両親にとって、悩みを共感しあえることは大変喜ばしい事です。また、発達障害に特化したSNSではなくても、Facebook等には、発達障害の情報交換を目的としたコミュニティもあります。

自分が「馴染めそうだな」と感じたコミュニティに入ってみて、普段抱えている発達障害の悩みを打ち明けあったり、共感したりすることができれば孤独感の解消に繋げることができます。直接、発達障害のコミュニティが主催する場に足を運ぶのは抵抗があるかもしれません。しかし、SNSを利用することで発達障害のコミュニティに入ることの心理的障壁を下げることができるかもしれません。ただし、SNSは匿名性が前提なので、場所や氏名等の個人情報が特定できないようにする注意が必要です。

SNSは根拠がなかったり、嘘を平気で拡散して喜びにする人や、その嘘に乗っかって本気で信じてしまう人たちも少なくありません。でもそれはSNSに限ったことではありません。テレビや新聞など大手のメディアでも平気で根拠のないことを拡散することがあります。メディアの目的は嘘だろうが真実だろうが大衆に注目してもらい金を稼ぐことですから、過激になり尾ひれがついて連日報道されます。

今流行りの「#検察庁法改正案に抗議します」も、発端は63歳で今年2月退職のはずの検事長を、検事総長にするために退職延長したのはけしからんし、これでは65歳定年の総長を68歳まで任用を延長できることになるので更にけしからんと言います。しかも今回の法案はこれを正当化するので言語道断というものです。しかし、この法律を施行するのは2年後の4月なので、仮に今の方が総長になっても2か月前に65歳を過ぎており新しい法の影響はありません。現行政の人事権限の問題は法案とは関係のない話で、法案の何が問題なのか説明になっていません。それでも、著名人がこのハッシュタグ付けるとファンが爆発的に拡散します。もう、正しいか間違いかは法案の内容とは関係ないようです。

武漢ウィルス恐慌という最大の危機を前にして、今そんなことでもめてる場合かというのが、大勢の意見ではないかと思います。SNSとは情報の一方通行時代から、市民が双方向性のメディアを手に入れたという意味では画期的なものです。ただ、使い方によっては、個人だけでなく社会の毒にも薬にもなる代物だという事も理解しておくことが大事です。

 

カミングアウト

栗原類さんは、イギリス人の父と日本人の母を持つハーフで、5歳ごろからモデルの活動を開始し、中学2年生の時からファッション雑誌『MEN’S NON-NO』に掲載されます。俳優業にも積極的に挑戦している栗原類さんがNHKの番組で自分が発達障害だということを告白しました。その番組では「冷蔵庫にいつも入っている牛乳がない、または配置が違うだけで気持ちがわるくなる」「聴覚が敏感なので不穏な音は非常に苦手である」と言っていました。子どもの頃はアメリカにいてそのアメリカの音楽の授業がどうしても苦手だったのでと急で教室から逃げ出したこともあるそうです。苦手なことも得意なことも個性として捉えることが必要だと言います。

スティーブン・スピルバーグは、「未知との遭遇」「ジェラシックバーグ」という世に衝撃を与える大ヒット映画を指揮する映画監督です。彼も発達障害であることを告白しています。発達障害と一口で言っても様々なタイプがあり困っていることは一つだけではないのですが、一番厄介な思いをしたのは「失読症」だそうです。本を読めない・文字を読めない・文字が認識できない、特に子どもの頃はこの発達障害が原因で進学に遅れをとり、それがきっかけでイジメを受けていたそうです。児童期は抜き出た個性が嫌な面で目立ってしまい、さらに勉強できないというハンデで酷く悩んだと言います。しかし、字を読む事が出来ないことでより「想像力」を高めたり、普通の人とはものが異なって見えてしまうことでより想像性を刺激され、創造力の源泉となったのかもしれません。

時代を変える偉大な人、アインシュタイン、エジソン、ステーブジョブス、トムクルーズ、他多くの人は、特別な才能があるゆえに、変人(発達障害)と言われました。今も多くの才能を日本の教育は潰しています。これは人類の大きな損失です。このような後世に残るような人物が「自分は発達障害である」という発言をすることで、これは病気でなく『個性』だと社会が認識できるようになります。人と違うというだけで好奇な目で見られたり、いじめの対象になってしまうのは世の常ですが、公平な社会を目指していくのであれば、こうし著名人が勇気を持ってカミングアウトすることで誰もが生き易い社会へと変わっていくはずです。