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「市立京都奏和高」が開校

不登校生の学び直し支援定時制の「市立京都奏和高」が開校

4月9日(金)10時20分【毎日新聞】

不登校など、さまざまな事情を抱える生徒を受け入れる定時制高校「京都市立京都奏和(そうわ)高校」(高崎利明校長)が8日、同市伏見区に開校した。伏見工業高と西京高の定時制を将来的に再編・統合する形にした。多様なカリキュラムや少人数教育など、子どもの学び直しを支援する体制を整えている。

市教委によると、定時制高校は昼に働く子どもが夜間に学ぶ場とされてきたが、近年は不登校の経験者や発達障害などの生徒が通うケースが増加している。需要の変化に対応するため、市教委は2014年から開校の準備を進めていた。校名には「さまざまな困りがある生徒が個性を奏で響き合い、共に和をもって学び合う」との思いが込められている。

生徒一人一人の事情に対応するため、授業を受ける時間帯や通う年数が異なる4種類のカリキュラムから選べるようにした。一人一人に目が行き届くよう、1クラスの人数は約20人に絞った。スクールカウンセラーなどの専門家も配置する。

2月に実施した入試は、定員80人に対し225人が志願(倍率2・81倍)。8日の開校式で、新入生代表の小林麻優(まひろ)さん(15)は「さまざまな困りに対し、全生徒が認め合い、学び合っていきます」と誓った。

伏見工業高と西京高の定時制は21年度から募集を停止し、22、23年度に閉校する。【添島香苗】

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京都府立高校にも京都フレックス学園構想スタイルの高校で清明高校と清新高校があります。清明高校は「昼間二部制定時制・単位制」で2015年に北大路でスタートしています。清新高校は丹後弥栄町で昨年度開校しました。開設理由は定時制高校や専門高校の定員割れ対策と、時代と共に生徒の特別なニーズも変わってきた事に合わせた学校が必要になっている事です。今年度の倍率は、府立高校は1倍程度ですが、奏和高は3倍近くあり狭き門となっています。

知的遅れのない発達障害の子どもを広く受け入れる高校を作ることは大事なことですが、結果として普通高校から発達障害の生徒が消え、インクルージョンと言いながらどんどん分けて区切ってエクスクルージョンが進んでいるのではないかと思うのは筆者だけでしょうか。できれば、どこの高校でも様々な学び方が普通にできるように支援していくのが本来のあり方ではないかと思います。ただ、そのためには高校選択の時点で支援を考えるのではなく、小学校の早期からの当事者と保護者への持続的で安定した支援が必要となるのは言うまでもありません。