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eスポーツ、障害者施設や企業で新しい交流の機会

eスポーツ、障害者に人気コロナで外出制限、リハビリ効果も―対戦通じ交流機会増

2020年08月21日07時16分【時事ドットコム】

新型コロナウイルス感染予防のため、外出や面会制限が続く障害者や長期入院者の間で、対戦型コンピューターゲームで勝敗を競う「eスポーツ」が人気だ。施設や病院にいながら外部とゲームで交流できるほか、プレーで体を動かすことのリハビリ効果も期待されている。

ゲームメディア事業を展開する「KADOKAWAGameLinkage」によると、今年の国内eスポーツの市場規模は76億円。各地で大会が開かれるなど盛り上がりを見せており、3年後には153億円へと急成長が見込まれる。

昨年、国民体育大会で初採用されたeスポーツの全国大会では、障害者も参加しやすいように改造コントローラーの使用が認められた。障害者限定の全国大会も開かれるなど、参加の垣根は低くなりつつある。北海道八雲町の国立病院機構八雲病院では、国内外のプレーヤーがチームを組み、敵地を攻略するゲームが入院患者に人気だ。

徐々に筋力が衰える難病で、10歳から入院を続ける吉成健太朗さん(24)は「eスポーツは誰かとつながる懸け橋」と目を輝かせる。オンラインでリモート参加できる大会も増えており、「病院からでも出場できる可能性が見えてきた」と歓迎する。今年からゲーム機材を導入し、入所者が格闘ゲームや運転ゲームを楽しむ秋田市の「障がい者支援施設ほくと」では、eスポーツによるリハビリ効果にも注目している。

同施設の作業療法士若狭利伸さん(30)は「普段、腕が上がらない人がゲームでハンドルを回すと自然と上がるようになった」と強調。ゲームがコミュニケーションの機会となり、入所者の笑顔も増えたという。

半身まひを抱える入所者の成田久さん(50)は格闘技ゲームをプレーする際、敵を倒すため、技ボタンを勢いよく連打する。ビデオ会議システムでの取材に対し、「外出できずつらいが、息が上がるほど運動になる」と充実した表情を見せる。脳性まひで体が不自由な小笠原順一さん(60)は日々、ゲームの腕を磨いているといい、「eスポーツは(障害という)ハンディを克服できる手段。全国大会に出て、一緒に戦った人と交流したい」と話している。

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eスポーツで社会人交流企業対抗戦、リーグ設立―コロナ禍、オンライン活路

2020年08月20日07時05分【時事ドットコム】

コンピューターゲームで競い合う「eスポーツ」の社会人による活動は、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、オンライン対戦に活路を見いだしている。プレーヤーや観客が一堂に会する形式の大規模イベントは開催できなくなったが、オンラインの企業対抗大会が開かれ、新たに社会人リーグも設立。社内外の交流に役立てる取り組みが広がっている。

コロナ禍で前進、eスポーツオンライン増えファン拡大
日立製作所のIT子会社、日立システムズ(東京)は社内交流の活性化を掲げ、2018年に「eスポーツ部」を設立。若手社員からベテランまで約35人が所属し、終業後に集まって飲食しながらゲームを楽しむことが多かった。しかし、コロナ流行で集合してプレーできなくなり、オンライン形式の大会参加や社内対戦で活動を続けている。
オンラインによる企業対抗戦の場をつくろうと、大日本印刷(DNP)や、NTT東日本の子会社でeスポーツの施設運営を手掛けるNTTe―Sports(東京)などが6月から大会を開催。在宅勤務や外出自粛で減った社内外の交流を促す試みで、地方や自宅など場所を問わず参加できるメリットもある。過去5試合には富士通やヤフーなどのチームが参戦。「普段つながりのない企業人と接点ができ、視野が広がる」(DNP広報)のが魅力だ。

凸版印刷などは7月、企業チーム向けの「アフター6(シックス)リーグ」を立ち上げ、10月から対戦を始める。試合の前後にビデオ会議による顔合わせや意見交換を行い、ビジネスのアイデア創出やマッチングの場としても活用したい考え。社会人のeスポーツに対する関心は高まっており、20年度中に50社ほどのリーグ参加登録を見込む。凸版の担当者は「コロナとの共存が求められる中、交流の一つの形として定着させたい」と意気込む。

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たかがゲームと思うなかれ、eゲームはスポーツです。コロナ禍でこれまでスポーツを通じた交流も自粛され、オンラインゲームで交流する企業間交流や障害者団体も増えてきたと言います。